〜有限会社オガワジュンゾウ クリエイツ オガワジュンゾウさん〜 (2/2)
- page
- 1
- 2
遊びの感性を生かし、人を喜ばせ、楽しませる。
それをプロモーションにつなげるプロフェッショナル
仕事でも使うレコードやDJ機材もオフィスに。玉谷さんがオガワさんよりDJプレイを伝授?!
玉谷 ところで、ご出身は大阪ですか?
オガワ天王寺生まれです。
玉谷 ご実家は、サラリーマン? 自営業?
オガワ両親とも商売をしていましたね。だからビジネスマンぽくはないですが、商売人としての血は受け継いでいるかもしれません。
玉谷 私の父も商売をしていました。普段はあまり見せませんでしたが、父が仕事をしている姿には、何かしら影響を受けたと思いますね。
オガワボクは100万稼いだら、それだけ分その仕事に使ってしまいたいタイプですから、あまり商売も上手いとは言えませんけどね(笑)。あまり計画的にやるのは好きじゃないし、全く貯蓄型じゃなくって……。
玉谷 オガワさんの考え方に口を挟む気はありませんが、少しはお金は残した方がいいし、運用も考えた方がいいですよ、と一応プロとしてアドバイスさせていただきましょう。
オガワそういう点は、玉谷さんとの出会いをきっかけに、これから玉谷さんに教えてもらいたいと思っています。よろしくお願いします!
玉谷 それで、話は変わりますが、この仕事を目指したきっかけはあるんですか?
オガワ幼い頃から将来は絶対にファッションに関わる仕事をしたいとは思っていました。それで、モード学園に行ったんですが、どうも服を作ったりするのは向いていないなぁ、と感じてて……。そんな時に東京の代々木であったファッションイベントを見て、イベントを作る・運営するという裏方の仕事もあるというのを知ったんです。
玉谷 それからはこの業界一筋で?
オガワそうですね、やることはいろいろでしたが、22年間ずっとプロモーションに関わることをしてきていますね。
玉谷 狭い業界と仰っていましたが、そこで勝ち残っている秘訣というのは何でしょう?
オガワボク、遊びが大好きなんですよ。中学生の頃から、ミナミのディスコやクラブで遊んでましたから(笑)。そんな風に遊びまくってきたので、どうしたら楽しいのか、どうしたら人に喜んでもらえるのか、という引き出しが人よりは絶対に多い。だからターゲットに合わせて、楽しんでもらえる企画やイベントを考えて実行していけてるんじゃないかと思います。
玉谷 やっぱり“本気”だからでしょうね。あと、私が思うにあなたの人柄もあると思いますよ。
これがモエ・エ・シャンドンの迎賓館。招待された人しか入れない特別な場所
オガワ誰が相手でも人にあんまり優劣をつけないんですよね。どんなに偉い人でもフィーリングが合わなければ嫌だし。地方でイベントをする時などは、まずその土地の人と遊んで仲よくなります。そういう人間関係を作ることはすごく大切にしています。そこでも遊び好きな面は生きてますね(笑)。
玉谷 ソフト的なビジネスだからこそ、人間関係が絶対に大切です。それにすごい経験もいっぱいしてるでしょ? フランスの城に招待されたとか?
オガワ“モエ・エ・シャンドン”の迎賓館の話ですね。“モエ・エ・シャンドン”の日本でのプロモーションイベントを担当していた関係で招待されたんです。行ってみて、はっきり言って場違いだと思いました(笑)。創業者の邸宅を今は招待客のための迎賓館として使っていて、本当にセレブなスゴい世界! そこでVIP待遇でしたからね、いい経験をさせてもらいました。
玉谷 日本人で何人目かだったんでしょ?
オガワ今まで日本人で誰が来たのか聞いたら、ボク以外の人は多分日本人なら誰でも知っているような人ばかりでしたよ(笑)。
玉谷 正直、私の全く経験したことのないことをたくさん実体験されていて、私では考えも及ばないようなことができる人。だから私も興味があるし、今後仕事でのお付き合いもできたらと思っています。
オガワ是非お願いします。ファッション関連じゃなくても、セールスプロモーションに関わるイベントならどんなことでもやりますから。
玉谷 たまたま会のメンバーの中でも、オガワさんとコラボしてイベントやプロモーションをしたらいいんじゃないかと思いあたる方がいらっしゃいますからね。これからいろいろと考えていけたら面白いと思っています。
現在は、ガールズファッションスナップマガジン「GB STRUT」の編集にも携わっている
オガワ楽しいことを一緒にやって、その商品やサービスが世間に知ってもらえるようにできたらいいですね。
玉谷 本当に話は尽きなくて、聞きたいことはまだまだあるのですが、そろそろまとめに入らせていただきます。オガワさんに聞くのは違うのかもしれませんが、座右の銘みたいなことはありますか?
オガワ座右の銘と言えるのかどうかは分かりませんが、いつも言っているのは、「絶対に正しいはない」ということです。100%ってないと思うんですよね、それに近いことはあっても。だからこそよりよいものに近づけようと思うわけで。もっといいもの、もっと正しいもの、もっと楽しいものを常に探しているというか、考えています。
玉谷 それもまた素晴らしい考え方ですね。では最後に今後のビジョンや展開をお聞かせください。
オガワこれまではBtoBな世界でやってきましたが、これからはエンドユーザーに向けてのビジネスもしていきたいと考えています。人を喜ばせる・楽しませる方法については、経験も知識もノウハウもあるので、自分たちで発信するものでプロモーションを仕掛けていきたい、ということです。
玉谷 今日はどうもありがとうございました。
<会談を終えて>
オガワさんへのインタビューは、私自身、本当に楽しみにしていました。初めて聞く話が多く、ひとつひとつが新鮮でした。私とは全く違うタイプの方ですが、本気で仕事に臨むことや常に先を目指していこうとする姿勢には、大いに共感するところがあります。そして何より、その企画力や演出力は日本で群を抜く存在です。これから皆さんのビジネスにも、是非彼の能力が活用できれば、ビジネスチャンスは広がると思います。では、また次回をお楽しみに! [玉谷 一夫]
- page
- 1
- 2