たまたまの出会いがビジネスのチャンス、ビジネスネットワークたまたま会

〜株式会社 エスネットワークス 下村雄一郎さん〜 (1/2)

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自分が経営者＝社長になりたいと思った時に
絶対に必要だと思ったのがお金の知識でした。

玉谷今日は時間を取っていただきまして、ありがとうございます。

下村こちらこそ、よろしくお願いします。でも、私でいいんですか？　これまでの方のように社長じゃないですよ？

玉谷たまたま会談では、単に社長のインタビューを掲載するのではなく、経営に役立つことや経営のヒントになることを紹介したいと考えています。そういう面から言えば、エスネットさんの事業は非常に経営者の方のプラスになる話だと私は思います。それに下村さんも普通の経営者以上に経営者的な視点をお持ちですからね。

下村私の話でお役に立てるならいいのですが、ウチの会社の代表からも「本当にお前でいいのか？」って心配されたくらいですから……。

玉谷私が独断と偏見で相手を選べるのが、この会談ですから、私がルールなんです（笑）。まずは、この仕事についた経緯を簡単に伺いたいのですか、元々公認会計士を目指されていたのですか？

下村全くそんなことは考えていませんでした。大学は法学部で弁護士を志望しておりましたが、1回目の民法の講義の内容がさっぱりわからなくて、すぐに弁護士になることはあきらめました（笑）

玉谷ボクもね、法学部だったんですよ。弁護士になるつもりで入ったんですが、弁護士になるには“眉毛をそって、外を出歩けなくなるくらい勉強をしないといけない”といわれ、それは絶対に嫌だと思い、弁護士になることは即辞めました。

下村岐阜から東京に出て行った大学時代は、羽根を伸ばしすぎて、ほとんど大学には行かない毎日を過ごしていました。それで2年生を３回やりました（笑）。

玉谷そんな人がなぜ公認会計士になったんですか？

下村一言で言うと、“意地”ですね。ウチの家系が女系家族で、母が強くて、よくできる姉が2人いました。そこを見返したいという思いがあり、姉の一人が事業を興して社長をやっていましたので、「よし、自分は姉以上の社長になろう」と決めたんです。でも、そうは思ってもビジネスのアイデアなんかありません。ただ、社長になるにはお金に関する知識は絶対にいるだろうと思って、2年半猛勉強をして会計士の資格を取得しました。

玉谷なかなかそんな短期間では取れないでしょ？

下村いや、もう人生でこれ以上はないくらい勉強しましたらから。1日12〜14時間くらい、寝る時間以外は、ほとんど勉強していました。

玉谷で、会計士に通ったら普通は監査法人や会計事務所に行くでしょ。それがなぜエスネットさんに？

下村監査法人では新人の会計士などは「専門家になれ」と言われるものなのですが、エスネットの面接の時に「専門家には自分で努力してなってもらったらいい。会社としては早くマネジメントができるようになって欲しい」という話がありました。普通考えられませんよね。会計士なのに、専門家よりもマネージメントをしてくれなんて。しかし、経営＝マネジメントをしたいと思っている私に取ってはそこがピッタリくるところでした。

玉谷「経営者を輩出する」、というのがエスネットさんの企業理念ですもんね。

下村そうですね。弊社では将来独立したい・経営をしたいと志望している方を採用しております。本来成長されて独立されるのは社としては痛いですが、そんな狭いことは我々としては関係ありません。エスネット出身者の面白い人間が、色々な会社を経営して、経済に貢献できていれば楽しいじゃないですか。またそんな仲間同士なら共に安心して経営を共にし、何倍もの効果がでそうではないですか。それだけです。

玉谷で、その事業というのを簡単に説明していただけますか。

下村エスネットのサービスは、大きく分けると3つに分かれます。「ヒューマンリソースサービス」、「インベストメントサービス」、「コンサルティングサービス」の3つです。大きな特徴を持っているのは「コンサルティングサービス」です。主に公認会計士の資格を持つものが常駐支援まで行い、クライアントと目標と課題を共有した上で、様々な角度から支援・実行する、というのがエスネットの事業の大きな特徴になります。場合によってはクライアントの名刺まで頂いて対応します。私も最近は常駐してませんが、5枚程度お客様の名刺を頂いております。もはやコンサルと言う言葉が正しいかどうかも怪しい所ではあります。

玉谷私が素晴らしいと思うのは、そのクライアントに入りこむ点ですね。マネジメントができる専門家は、絶対どこの会社でも欲しいはずですし、必要でしょ。

下村おっしゃる通りです。社長がひとりで引っ張っていける規模の間はいいのですが、それ以上に大きくなってくると、絶対に財務と戦略が必要になってきます。またそれを支えるのは経理です。そういう点からCFO、少なくとも優秀な経理財務部長という立場の人間が必要になってくるのですが、これが本当にできる人はなかなかいない。そこをサポートしようというのが、我々の業務ですね。

玉谷私は今後絶対に注目される分野だと思うので、ぜひたまたま会のメンバーの方々に紹介したかったんです。それに正直言って、今すぐにでもエスネットさんにコンサルティングしてもらったらいいなぁと思うたまたま会メンバーの企業もありますしね。

下村ありがとうございます。

玉谷次では、もう少し突っ込んだ話をお聞きしましょう。